湾岸エリアの今後の人口増加を占ってみる

2014/10/18 訂正

2008年頃を境に日本の人口は減少に転じました。
平成25年4月1日から26年4月1日までの1年で日本の人口は約22万人減少しており、2050年には1億人を割るとの予測が立てられています。

そんな人口減少社会が叫ばれている昨今の日本ですが、それとは裏腹に著しく人口増加を辿るエリアもあります。その中の代表的な例が東京湾岸エリア(ここでは主に中央区佃、月島、勝どき、晴海、江東区豊洲、東雲、有明を取り上げます)です。正確には”人口が増える”というよりも”他の地域からの移住”といった方が正しいですね。

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3年前、震災直後の湾岸マンション市況は津波と液状化にものすごく過敏になっており、ややマイナスの影響を受けていましたが、東京五輪の招致が決まった途端にそれまでがウソだったかのようにマンションの完売が続出しています。
2013年の11月、江東区豊洲の小学校では児童が増えすぎたために教室が足りず、学芸会ができないという事がありました。豊洲北小の児童数は都内の小学校の平均児童数の約3倍の1164人とか。

 

 

 

 

 

 

 

湾岸エリアの人口は10年で約9割増

ここ数年の相次ぐ大規模な高層マンションの建設により、湾岸エリアの人口は急速に増加しました。以下の表はここ10年での人口の推移です。江東区の3エリアについては平成17年のものです。

スクリーンショット 2014-10-18 1.32.00 ※ 各年10月1日時点のデータ

有明に関しては元々人口が少なかったので異常な数値になっていますが、勝どき、豊洲については倍以上に膨らんでいます。人口増加率は10年前の数値を基準とすると186%となります。
ちなみに湾岸同様、高層マンションが急増した武蔵小杉の川崎市中原区の人口はわずか5年で11万5,048人から23万9,128人と倍増しています。

 

今後少なくとも2万4000人は増える

次に湾岸エリアにおいて今後どのように人口が推移していくのかをマンションの分譲戸数を基に占ってみます。
今年3月、中央区晴海二丁目に建設された三菱地所レジデンスの晴海タワーズ クロノレジデンスという総戸数883戸の高層マンションへの入居が始まりました。

クロノレジデンス

晴海二丁目の人口は、3月1日時点でわずか540人でしたが、クロノレジデンスへの入居が始まると10月1日には2,342人と約1,800人ほど膨れ上がりました。戸数が883戸なので、1戸あたりほぼ2人増えたことになります。

超単純計算ですが、上記の1戸あたり2人増える計算で今後入居が始まるマンションの戸数から増加する人口を推定した表が以下です。

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 ハッピーパウダー250%のハッピーターンを食べながらExcelを叩いていましたが、合計値が出たときには思わずハッピーパウダーが宙を舞いました。あくまでもざっくりですが、今後これらのエリアで最低でもあと2万4000人は増えることになりそうです。

 

中央区湾岸エリアの人口密度はワールドクラス

続いて人口密度のお話に移ります。
ここでは中央区佃、月島、勝どき、豊海、晴海に焦点を当てます。中央区の人口密度は1万3,082人/㎢(2014年4月15日時点)と全国でも39位ですが、上記5エリアの人口密度を計算すると、人口が2014年10月1日現在で合計6万1,342人、面積は中央区によると2.331㎢とのことなので、人口密度は2万6,316人/㎢となります。
この数字は全国で最も高い人口密度を誇る豊島区の2万2,284人/㎢(2014年4月15日時点)を上回ります。ちなみにアメリカの郡の中で1位であるニューヨーク・マンハッタンの人口密度は2万5846人/㎢です。(Wikipediaより)

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 さらに現在の6万1,342人という数字に、今後増加するであろう上の表の月島、勝どき、晴海のざっくりとした増加人口を足すと、約7万9000人に。そこから人口密度を計算すると狭小エリアに約3万4,000人/㎢というちょっと何言ってるかわからない数値になります。これは世界で最も人口密度が高いとされるモルディブの首都・マレの3万5,000人/km²に匹敵する数値です。このまま順調に開発が進めば数年後には実際にそういう状況に成り得ます。もはや限界なのでは・・いや、とうに限界は超えていると思ってしまいます。

さらにさらに個人的には大反対なのですが、オリンピック後に分譲される晴海選手村には約1万2000人という人口が移住する可能性があります。今の晴海が好きな私としてはあまり考えたくありませんが、そうなるともう・・・。(そもそも五輪閉会後でもそこに住みたい、という強烈な魅力がなければこの人数は誘致できないでしょう。晴海に地下鉄の駅でもできれば話は別ですが、周囲の人口の多さから利便性の高くて快適な場所になるとは到底考え難いです。)

10年後の湾岸エリアにはもしかしたら15万人以上の人が住んでいるかもしれませんね。

 

 

4 thoughts on “湾岸エリアの今後の人口増加を占ってみる

  1. クロノレジデンスに住んでいるporuporuと言います。晴海運河あたりの綺麗な写真が多く、いつも楽しく拝見しています。
    また湾岸エリアの人口密度はどんなものだろうかと思っていただけに、10/11の回は興味深かったです。しかし、エリア別人口推移の表に出ている数字が妙に小さい数字に感じました。この表に書かれている数字は人口ではなく世帯数ではないでしょうか?(←試しに豊洲26年度だけ調べてみました)
    お時間のあるときにでも確認頂ければと思います。

    1. こんばんは。ご指摘いただきありがとうございます。
      仰る通り、なぜか江東区の人口が世帯数になっていたので該当の表を修正しました。
      まったくお恥ずかしい・・ありがとうございます。。

  2. 東京都中央区佃に住んでます。ここに住んで十年以上経ちますが、その間急速に人口が増えているのを実感します。特に子育て世帯が多く流入しており、子供の数も日増しに増えてますね。
    ま、今は女性も男性と同じように企業の一線で働く時代、家事も育児も男女でシェアするのが当たり前で、そのための環境としては、職住近接が望まれます。
    このエリアは東京都心からタクシーで数分、隣接する虎ノ門、新橋、銀座、京橋、八重洲、日本橋の再開発は凄まじく、高い生活利便と高い資産価値を維持するでしょう。
    唯一の難点の都心アクセスも地下鉄新線やBRTで大きく改善されることが期待されており、東京都中央区の提言、都の政策として確実に実現に向けてのプロセスを進んでます。
    少子高齢化の真っ只中、地方や郊外が沈むのを尻目にこのエリアだけは別世界、今後益々企業立地、人口増加が進むでしょう。

    1. sonoyanさん

      返信が遅くなりました。
      あと数年したら、人口が急増して私の知らない湾岸になっていそうです。

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